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JF1UBH Homebrew Amateur Radio Station

今どきモノ好きにも 自作無線機での運用と、旧い無線機のレストアを中心に アマチュア無線を楽しんでいます。

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●TS-511S AGC修理 その2

2018年 02月25日 16:16 (日)

前回に引き続き、 正月から TS511S の修理を試みて原因が分からず、半ば暗礁に乗り上げて作業机の上で起きっ放しになっていましたが、やっとのことで解決しました。

AGC検出電圧が入力される IF 段 真空管 6BA6 の第 1 グリッドをオシロで見ていると、時間経過とともにグリッド電圧が上昇して行くのが分かりました。
左のシールドカバーを外した真空管です。
511S_AGC02_20180108_400.jpg


どうも電圧が上昇する理屈が分からないので、手持ちの 6BA6 と交換して見ました。
すると時間経過後も AGCの時定数変化は起きませんし、グリッド電圧も安定しています。 
511S_AGC01_20180108_350.jpg


コイツが犯人でした。
511S_AGC05_20180110_200.jpg

何だろう? テスターチェックで電極同士のタッチは無し。
リーク? 真空度の低下? 経年劣化で起きる??
ウ~ン、真空管自身に問題あるトラブルシューティングには自分は弱いです、Hi。

真空管に辿り着くまでの間、部品交換するため ソケットだらけにしちゃいました。
511S_AGC04_20180108_300.jpg

もっと早くから現象をつかむべきでした。 反省!
修理できたものの後味が悪い結末でした。
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●TS-511S AGC修理 その1

2018年 02月07日 22:30 (水)

所有している旧いリグ達に故障が無いかチェックするためと、また電解コンデンサのエージングと自己修復のため、週に1度は4,5時間電源を入れることにしています。

最近気がついたのは、そのうちの TS-511S に電源ONしてから しばらく経つと AGC が SLOW 設定であっても時定数が短くなり、まるで FAST 設定の様にリリースタイムが速くなることでした。
電源ON直後は問題ありません。 という訳で正月休みから修理に取り組んでいます。
(が、未だ解決していません。Hi)

511S_AGC02_20171203_450.jpg


511S_AGC03_20171203_400.jpg


温度による状態変化と判断し、先ず半導体を疑いました。
1. AGC切り換えのSLOW回路にあるゲルマダイオードを交換しました。
 「変化なし」 
511S_AGC06_20171203_300.jpg


2. 次にAGC検波のトランジスタ交換。
 「ウ~ン、これまた変化なし」 
511S_AGC05_20171203_400.jpg


3. 半導体では無さそうなので SLOWの時定数を決めるフィルムコンデンサ交換。
 「ムム、これも駄目!」
511S_AGC04_20171203_350.jpg


ちなみに部品交換時は、このように半田の煙を自作の排煙器で窓から排気しています。
511S_AGC07_20180110_450.jpg


急冷剤を使い、あちこちを冷やしまくるけれど犯人が見つからない!
ここまで来て、「本当に温度が関係するのか??」と考え込む。
ふと思いつき、電源OFFして2,3秒後 再び電源ON⇒「ゲゲッ!」復帰している。
でも数分経つと時定数が短くなる⇒また電源OFFして直ぐON ⇒ 復帰している。

当初は劣化した部品が温度上昇で不安定になったり、ドリフトが原因と安直に考えていましたが、この症状からすると どうやら温度では無い様だと分かり、ようやくオシロで回路を追うことにしました。

正月休みから合間で作業しているので、中々原因がつかめず 中だるみしています。

つづく

●TS-900 音質改善

2017年 11月19日 12:17 (日)

最近webで TS511 の音質改善をされている方の記事を見たので、自分が手持ちの TS511 も改善しようと思いましたが、これは改善できると分かりましたので後回しにして、同じく手持ちで同時代の TS900 も受信音が高域の強調されたキンキン気味なことは以前から感じていたので改善の余地があると思い、先に取り組んでみました。

TS900_AF01_20171010_450.jpg


TS520 や TS940 は聞きやすい音で、流石オーディオメーカーだという風に良く言われています。 前出のweb記事でもダイオードのリング検波器後段のフィルタ定数に着目されていましたので、先ず機種による違いを調べてみました。
TS900_AFSCH01_20171011_450.png


発売年順で見ると、TS511(1970年),TS900(1973年)で検波回路定数は同一です。
TS520(1973年),TS940(1985年)は共に1mHのインダクタから抵抗器に、そしてコンデンサは一桁以上 大きくなっています。
これだけでもフィルタのカットオフ周波数が低い方へシフトするのが分かります。
それにしてもTS900 と TS520 は発売年が同じ1973年ですが、定数が異なっています。
開発チームが異なるのでしょうが、連携が悪かったのでしょうかネ?


さて定数変更ですが私は後年のTS940 の定数に合わせようと思いましたが、手持ちのコンデンサに 0.022μFが無かったので 0.033μFのマイラーにしました。
TS900_AFSCH02_20171011_450.png


これが検波回路を実装している
ジェネレータユニットです。        右側下が変更部分です。
TS900_AF03_20171010_270.jpg TS900_AF04_20171010_270.jpg


部品を取り外し、後で定数変更できる
ようにSIPソケットを実装しました。      部品実装後
TS900_AF05_20171010_270.jpg TS900_AF06_20171010_270.jpg


変更前と変更後の周波数特性を測りました。
14.175MHz SSG信号を受信し、VFOで受信周波数を変化させながら AFのビート周波数と出力電圧を測りました。
赤 ”Original”:変更前  青 ”Improve”:変更後
TS900_AF07_20171010_550.png

変更前の特性は、ほぼフラットで高域にピークがあるわけではないのですが、アンプやスピーカを含めた総合特性として ”キンキン” するのでしょう。
定数変更後は予想通り高域周波数は減衰し、低域にピークが出ています。
全体的にゲインが落ちているのは、コンデンサ容量が一桁以上大きいための高域低下と、インダクタから抵抗器に換えたための減衰が重なっているからです。

実際にアンテナを接続して、7MHz SSB を聞き音質を確認しました。
高域の “キンキン” した感じは影をひそめ、低域が太くなり聞き易くなりました。
やはりゲインが下がった感じはあり、AF GAIN ボリウムの位置が時計回りに約20°ほど移動しましたが、差支えない範囲です。

TS940 と比較すると 940 ほどの低音は感じられません。 低周波アンプやスピーカーの特性、さらにスピーカーBOXの影響等もあるのかと思われます。
しかし音質改善の効果は十分ありました。 手元の TS511 も、いずれ改善しようと思います。

こんなことをやって遊んでいます...Hi

●TS-511D AGC修理

2016年 07月10日 22:48 (日)

1606_511D_AGC01_400.jpg

ローカル局から部品取り用にいただいた TS-511D を復活させてから約 3年間、それまで順調に動作していましたが、先日 受信させると音声は ガンガンと うるさいくらい大きく聞こえ、しかも S メーターが触れない状態になってしまいました。
つまりAGCが かかっていない状態です。 犯人は推測出来たので、AGC 検出後の増幅段 トランジスタを チェックしました。

1606_511D_AGC02_400.jpg


AGC検出の初段トランジスタのベースに来ている信号
1606_511D_AGC04_270.jpg


そのコレクターの出力信号。 正常に増幅動作しています。
1606_511D_AGC05_270.jpg


整流後の次段トランジスタ Q3 のコレクター出力。 明らかに信号が伝わっていません。
1606_511D_AGC06_270.jpg


プローブ フックが付いているコイツ、Q3 です。
1606_511D_AGC03_400.jpg


トランジスタ Q3 を外し、SIPソケットを実装しました。
1606_511D_AGC077_400.jpg


C-B 間がオープンモードで故障していました。
40年は経過していますが、半導体チップそのものの劣化というより、チップとワイヤおよびワイヤとリードフレームとの ボンディング部接合の腐食や化学的な劣化で駄目になったのではないかと推測します。

2SC373 でした。 トランジスタ互換表を見て、2SC1815に換えます。
ろくにhfeも調べないで手元の 1815 にしましたが、多少の差は AGCで吸収されると思います。
1606_511D_AGC08_400.jpg


ソケットに装着
1606_511D_AGC09_400.jpg


交換して、無事復帰しました。
1606_511D_AGC10_350.jpg


Sメーターが振れるようになり、動作良好です。
アナログメーターの振れを見ながら自然な音を聞いていると、癒されると感じるのは大袈裟か錯覚でしょうか? 純粋なアナログ機は良い音がします。 昔のリグを捨てられない理由の一つです。 でも実際の運用には使わないんですけどね。 動作状態を維持してあげることに満足しているだけなのか? 自問自答、しかし答えは無し。

●また聞こえない TS-940S

2016年 06月19日 18:49 (日)

以前、TS-940S の受信部リレーが接触不良を起こし受信不能になったとき、リレーを強制駆動させ、接点の酸化膜を除去して復活させたことがありました。 それから約 1年が経ちましたが、またもや再発してしまいました。 以前と同様で、うんともすんとも聞こえません。
1606_940RY0_400.jpg


一時的に 酸化膜が 除去出来たとしても、接点部電極表面に 何らかの処理をしない限り、時間の問題で再発してしまうという結果です。 このリレーは リードリレーなので、接点部はガラス管に封入され密閉されているため接点が露出できないタイプで、接点の清掃が不可能です。 これが密閉タイプでは無く、カバーが外せ接点が露出するモノであれば、接点復活剤で酸化膜を除去し、その後の接点保護も出来るのですが、今回は諦めて リレー交換することにしました。

先ずは オリジナルの OMRON製 リレーをRF基板から取り外します。
これ ↓
1606_940RY1_350.jpg


次に、SIP (Single Inline Package) ソケットを実装し、これに ジャンク部品箱に ころがっていた、リードが出たチューブラ型リード リレーを取付けました。 これで、また再発しても簡単にリレー交換が可能です。 こういうときにハムフェアやハムのつどい等で、ジャンク漁りをしていることが成果として実ります。Hi
1606_940RY3_450.jpg


近くのチョークコイルにインシュロックで結束しました。
ちと、不安?邪道? まぁいいっか。
1606_940RY4_450.jpg

受信感度が復活しました。 果たして、どのくらいの期間持つのか?楽しみです。
やはり微小信号系のリレーは、接触不良トラブルが起きやすいものです。

たった一つの部品で使用不能になり、メーカーも対応してくれないで廃棄、というのは悔しいので 「面倒だなぁ~」 と思いながらも意地で部品交換しました。 この意地の源は私の場合、”貧乏性” この一言に尽きます。 面倒と思いながらも目的を果たしたときの達成感(大袈裟?)を心の底で楽しんでいる自分が居ます。

さて今度は、どこが壊れてくれるのかなぁ?