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JF1UBH Homebrew Amateur Radio Station

今どきモノ好きにも 自作無線機での運用と、旧い無線機のレストアを中心に アマチュア無線を楽しんでいます。

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●いただいた同軸切替器

2017年 01月29日 16:26 (日)

昨年末のローカル局との忘年会で、懇意にしていただいている局から 3系統の同軸切替器
を新品なのにタダで いただいてしまいました。 有り難いものです...嬉しい。

ANTSW_201701_01.jpg


中国製とのこととメーカー名の記載も無いので、一応 特性を見てみました。
先ずは通過特性。
ANTSW_201701_02.jpg

周波数が高くなるとリプルが出始め、マーカー 50.4MHz では -0.52dB のロスです。
反射が起きている影響かと思われます。
測定器と接続するための安物M-BNC変換コネクタが心配だったので、同軸切替器を
通さずM-M ストレート延長コネクタで見ましたが、リプルは問題ないレベルでした。
通過特性は微妙ですが、まぁ いいかな?というレベルです。

次に隣接系統とのアイソレーション特性です。
ANTSW_201701_03.jpg


マーカーは同じく 50.4MHz 。 低い周波数から急激にアイソレーションが悪化します。
50MHz では、28.5dB しかアイソレーションがとれません。
(表示は -38.5dB ですがREFレベルが -10dB なので 10dB 差し引きます)
100MHz 以上では、かなり漏れるという状態です。

30MHz で、やっと 35.9dB のアイソレーションです。
ANTSW_201701_04.jpg


この切替器は HFローバンドでは問題なく使えそうです。 HFハイバンドや50 MHz では
隣の系統から強い信号が抜けてくるとか、送信テスト時 ダミーロードに切り換えても
隣の系統のアンテナへ電波が漏れて、ローカル局では受信できてしまうということになる
かも知れません。 しかし、かなり安いと聞いているので HF用としては ハイコストパフォーマンスな同軸切替器です。

これを くださったローカル局殿、いただき物を試験して申し訳御座いません。
有り難う御座いました。
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●電子機器もマスクが必要?

2016年 12月30日 00:02 (金)

勤務している会社が客先に納めた医療用電子機器が、別々の客先 5件で同じ時期に故障
したと連絡が入りました。 それも 5件とも全て中国北部の地域ということでした。

搭載されている基板を回収して確認したところ、いくつかの抵抗器が断線していることが 判明しました。 使われている回路は それぞれ違うのですが、全て同一メーカーで それも同一品種の表面実装型チップ抵抗器でした。

分析の結果は、抵抗器両端の電極が硫化して断線したというものでした。
抵抗器の電極には銀成分が入っており、硫黄を含むガスの雰囲気にさらされると、銀が
硫黄と結びついて硫化反応を起こし、硫化銀を生成するというものです。 硫化銀は導電性が無いので、その結果断線状態になります。

参考 (問題を起こしたのは、この会社の部品ではありません)
http://www.rohm.co.jp/web/japan/r_what12-j

基板には防湿と防塵対策で表面にシリコンコーティングを施していますが調査の結果、
シリコンは硫化ガスを吸収し、さらに保持する性質のため部品に長時間接し、余計に事を悪化する方向に導いているということでした。
すぐさま客先の機器を引き上げ、基板交換して難を逃れました。 

世間を騒がせた PM2.5 には、硫黄物質が含まれます。 産業からの排気、急激に増えた車の排気ガス、中国北部民家で冬場に石炭から作った質の悪い練炭をストーブで燃やしていること等々が影響していると言われています。
人の健康に悪影響を与えるのは勿論知っていましたが、電子機器にも被害を与えるということが身近で起きたため、強く実感し恐ろしく思いました。

どうやら電子機器にもPM2.5用マスク (フィルター) が必要になりそうです。

2016年も残り少なくなってきました。
皆様、良いお年を迎えられるよう、今年の残りを無事に乗り切りましょう!

●電解コンは時限タイマー?

2016年 10月16日 18:36 (日)

数年前、会社のパソコンをOS の切り替えとともに、数十台を入替えたことがありました。 その際 コストを抑えて、安い台湾製のパソコンにしました。
そして一年の保証期間が過ぎ 一年半くらい経ったある日、私が使用していたPCの電源が 入らなくなってしまいました。 スイッチボタンを押しても "うんともすんとも" の状態でした。 流石にそのまま捨てるのは勿体ないので、中を覗いて見ることにしました。

一番怪しい電源ユニットの中を開けると、大容量アルミ電解コンデンサが液漏れしていました。 基板から外して静電容量を測ると、ほぼ容量が抜けている状態でした。
電源ユニットも電解コンも台湾製です。 
それにしても一年半で液漏れは早すぎる、という疑いの思いで基板を観察すると スイッチング パワー MOS FET のヒートシンクに くっつきそうなほど、直ぐ近くに電解コンが実装されていました。 電源設計で、これはやっては いけない悪いケースです。

アルミ電解コンは 内部に電解液を湿した セパレータ紙をはさんで巻いてあるので、コンデンサ内部の温度が上昇すると 電解液が蒸発して内圧が上がり、ケースの てっぺんが パンパンに膨れ、ひどい時は てっぺんのプレス目に沿って破裂します。
また ゴムキャップとリードの隙間から電解液が液状のまま漏れたり、電解液が蒸散して最後はカラカラになり ドライアップすると電解液による アルミ箔表面の陽極酸化が起きないため、静電容量は低下して容量抜けを起こしてしまいます。 つまり アルミ箔 2枚で、ただの紙をはさんでクルクル巻いただけの静電容量しか残らないことになります。

これが約一年半で PC が動作しなくなる原因でした。 その後も次々と同じ症状で他部署のPCもダウンしていきましたので、同じ定格の “ 日本製 ” 電解コンデンサをPC台数分以上用意し、交換作業を行い復旧させていきました。
しかし保証期間が切れて しばらくしたころに故障するとは、社内で 「時限タイマーみたいだなぁ」 とか 「なんて上手い設計なんだろう」 と皮肉が聞こえてきました。 もしかして、確信犯なのか?

台湾製...はてさて?

●べリンガー RF 回り込み?

2016年 06月26日 14:11 (日)

べリンガーのアナログミキサーXENYX 802 を使っています。
取り扱い説明書には、電波,高周波による音質劣化について注意書きが あります。
1606_behringer01_550.jpg

” 送信機 ” というキーワード があるので、思ったのは公共の放送局による事例だけでは無く、アマチュア無線家がマイクプリアンプに使って RF の回り込みを起こして、販売店や輸入元にクレームをつけたのでは無いか? とか憶測しています。


そしてもう一つ、静電気の影響が書かれています。
1606_behringer02_550.jpg


静電気で電源オン/オフの表示状況が変わるとありますが、マイクロプロセッサ―を積んでいないと思われるので、論理ゲートロジックの フリップフロップで オン/オフ状態を反転させる単純なものと推測します。 その入力ラインに静電気によるスパイクノイズが入ると、出力が反転するのでしょう。 これは機能的には さほど問題では無いですね。

自作の無線機は、調整や いじりやすい様に日頃からシャーシ上下のカバーを開けっ放しで運用しているので、RF 回り込みに注意してマイクプリアンプとの位置関係に気をつけています。
1606_HB2open_550.jpg


そして RF が回り込んでいないか自局の電波をモニターしています。 回り込んでいても モニターしない限り自分では気がつきませんし、QSO中 相手局は気を遣ってしまい、中々切り出し難いものだと思いますので。

●同軸切替器 5.アイソレーション測定編

2015年 10月18日 18:50 (日)

この同軸切替器のアイソレーション特性を実測しました。

トラジェネで 2.2 GHz まで見ると 全体的に二山あり、約 700 MHz以上の範囲では、とても使えそうもありません。 それ以下の範囲では 50 dB 以上とれているので、何とか使えそうです。 細かく波打っているのは、ギャップを飛んで行った相手のインピーダンスが周波数によって変化するため、反射量が変化し 定在波に由来する波が立っていると考えられます。

coaxiso_2015091401_400.jpg


良く使用するバンドの 50 MHz で、スポットのアイソレーションを測るため、トラジェネを外して SSG を使いました。 先ず、同軸切替器を通さずに直結。
SSG 設定 50.200 MHz , 0.00 dBm (1mW) の入力信号

coaxiso_2015091402_400.jpg


同軸切替器を通して、切り離しているギャップ側を通り抜けてきた信号。
-51.69 dBm

coaxiso_2015091403_400.jpg


この周波数での アイソレーション
0.01 dBm - (-51.69 dBm) = 51.7 dB
ウ~ン、中々寂しい特性でした。

この同軸リレーの詳細 Spec. は分かりませんが、UHF 帯でアイソレーション特性が悪化していくので、せいぜい 600 ~ 700 MHz が使用出来る上限周波数と思われます。

50 MHz でも、あまり良い特性とは言えませんが、何とか使用できるアイソレーション特性と判断して、使っていこうと思います。

これで高価な電磁切替え式の市販品を買わなくて済みました。
これだから、ジャンク漁りは やめられません。 Hi

同軸切替器、以上で完了。