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自作アマチュア無線局 JF1UBH

今どき、モノ好きにも自作無線機での運用と、旧い無線機のレストアを中心にアマチュア無線を楽しんでいます。

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●ハムフェア 2018 新製品 その2

2018年 10月08日 22:53 (月)

ハムフェア 2018 での新製品、次はこれです。
KENWOOD TS-890。 予想通り 990 の下位機種が出ました。
Hamfair2018_kenwood_01_500.jpg


これも FTDX-101 と同様のダウンコンバージョン方式をとっています。
ひと昔前のアップコンバージョン全盛の頃 、ダウンコンバージョンやシングルコンバージョン方式は、自作リグにしか残らないと言われていました。
しかし、アップコンバート後の 40MHz台や 70MHz台のフィルターは、8~9MHz 台のフィルターよりシェープファクターが優れていなかったため、近接妨害信号排除特性を重視する傾向が強くなってくると、ダウンコンバージョンに戻ってきました。
技術トレンドは、機器に要求される性能と部品の性能やコストとのバランスで、変わっていくものなのですね。

自分の自作 50MHz SSB 機も IF 9MHzのダウンコンバージョンです。
自作だとシンプルな、この方式が一番作りやすいという理由です。

TS-890は 8MHz 台の IF にダウンコンバートしてから A/D 変換しています。 ミキサ後段のルーフィングフィルターも FTDX-101 と同様に写真のクリスタルフィルターを通しています。
KENWOOD は慎重派のようで FTDX-101 と異なり、ディスプレイ信号も IF ダウンコンバートしたミキサ後段から信号を分岐しています。
ディスプレイ信号は広帯域が必要なので、ルーフィングフィルタを通す前段から信号をとります。
Hamfair2018_kenwood_02_350.jpg


ICOM は RF ダイレクトサンプリング SDR を採用していますが、八重洲無線とKENWOOD の2社が採用しているダウンコンバージョン方式のミキサで発生する非線形歪みを懸念して、ICOMはミキサを使用しないダイレクトサンプリング方式を提唱しているようです。
ここら辺の主張の是非は別として、メーカーの趣向や得意不得意が出ているのだろうなと思います。

個人的には、いつか出るであろう TS-990 のバージョンアップか上位機種の登場が楽しみです。 買えないけど...
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