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JF1UBH Homebrew Amateur Radio Station

今どきモノ好きにも 自作無線機での運用と、旧い無線機のレストアを中心に アマチュア無線を楽しんでいます。

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●手招きする TS-600

2013年 11月27日 16:06 (水)

1976年 発売 6m オールモード トランシーバ 旧トリオ(現 JVC ケンウッド)の TS-600。 SSBが普及し始めたころ、八重洲無線 FT-620 より 迫力のある面構えで高級感が漂い、当時の6m YM の高校生には憧れの的でした。 とてもとても買えなくて、手にすることはありませんでした。  ところが、ハムフェア 2013 で ヤニにまみれた TS-600 を見つけて、じ~っと見つめているうちに TS-600 が「買って!」と 手招きしているような気が?...と勝手に思い込み、ついつい悪い癖で購入してしまいました。

ts600_panel_512_384.jpg

              整備&ヤニクリーン後のTS-600


自宅でチェックした最初の状態は、受信OK,VFO 発振不連続,CAL 切換え不可,送信切換え不可 ,VFO/FIX ランプ切れでした。

1.VFO発振不連続:
トリオのアナログ VFO に良くある、バリコンローター軸の接触不良なので、VFOケースを外して接点クリーナと復活剤で回復しました。
 
2.CAL切換え不可:
パネルのスイッチが 接触不良だったので、10 回ほど 切換えたら キャリブレーションが行えるように復帰しました。 現代のDDSリグは、マーカーとかキャリブレーションなんて必要ないから、死語ですかねぇ。

3.送信切換え不可:
リレーに 電圧が来ていないと 気が付き、回路図を見ると リアパネルの コネクタ経由で電圧供給される回路でした。 コネクタをスズメッキ線で ジャンパして 切換え可能になりました。 送信出力は、キッチリ 10W 出ました。

次は VFO/FIX ランプ交換をしようと思いきや、電源を入れると 直ぐ電源が 落ちてしまいました。 ヒューズを見ると見事切れていました。 電源はDCを使用せず、ACで動作させていたので、整流回路を チェックすると、ブリッジダイオードの 1 次側と 2 次側がショートモードで壊れていました。 前日まで動作していたのに、購入後 約2週間で突然故障です。 今までの経験で、2つのパターンが思い浮かびました。 

1.作業中の不用意なショート
 部品リードの切りカスやビス,ナット類が回路に接触して起きる。
2.半導体の劣化
 長年の放置中に半導体が劣化していて、久々に電源を入れるとしばらくして故障する。
 また、放置中に既に半導体が故障していることも多く経験しています。

と言う様なことに、何度か出くわしたことがあります。 今回は、2. のケースと思われます。 これが故障した整流ブリッジダイオードです。 

ts600_rect1_256_192.jpg   ts600_rect2_256_192.jpg


手持ちに同形状のものが無く、SIP型(Single Inline Package)があったので、これに交換します。

ts600_rect_newold_384_288.jpg


整流ブリッジ交換後です。 放熱用シリコングリスは必須です。
この作業で、無事に戻って来ました。 ヤレヤレ ホッとしました!

ts600_rectn1_256_192.jpg   ts600_rectn2_256_192.jpg


さて、やっと お次の VFO/FIX ランプ交換です。 これはパネルの奥深いところにあるためアクセスできるまでに、ちょっと手がかかりました。 砲弾型の白色LEDに変え、秋月電子通商で購入した緑色のキャップをかぶせました。 ダイアルとメータが グリーンなので良くマッチします。

ts600_bandsw_384_288.jpg


ダイアル照明の方は電球が切れていませんが、ついでに これも交換することにしました。 TS-600 のダイアル照明は、当時のトリオ TS-511 ,TS-900 ,599ラインのダイアルでも採用されていたルミナス方式と呼ぶ、カラー樹脂の裏から電球で照射する透過照明です。 これを好んだ人も多いと思います。 これも当時、八重洲派かトリオ派に分かれた理由の一つではないかと思います。 もちろん、音の違いやマニアック度,ルックスの好み 等のファクターの方が大きいと思います。

この方式は光源のスペクトラムが変わっても、多少色調が変わる程度で光るので、最近流行りの白色LEDでも 色は出てくれます。
ちなみに、TS-511 ,599 ライン のメータ照明は ルミナス方式ではなく、蛍光塗料を使用した反射型の方式です。 この方式では、白色LEDだと 発光スペクトラム(波長)にもよりますが、上手く発色してくれません。  TS-511 のメータ照明で、試しましたが オレンジ色と緑色が上手く発色してくれませんでした。  白色LEDでも青みがかったものでは、波長が長い赤の成分が少ないので、なおさらです。

白色LEDは、秋月電子通商で購入した、Opto Supply 社製の角型のものを使用しました。 ドームレンズのタイプは 半値角が狭く指向性が強いため、狭い範囲しか照射できませんので、フラットなタイプにしました。  LED 1個で 表示範囲を ギリギリ カバーしてくれます。 定格電流を流すと 直視出来ないくらい眩しいので、 ダイアルを見ながら電流制限抵抗をカット&トライで決定しました。

ts600_dial_384_288.jpg


これで 基本機能は大体復帰しましたが、 性能面では 再調整を行うと さらに昔の状態に近づくのですが、その必要も無いレベルと判断しました。 受信感度は十分とれていますし、送信音もきれいです。 キャリアバランス調整は、お決まりで行いました。

しかし、直しても結局 使わないんですけどね。 これも IC-71 同様、たまに電源を入れて緑のイルミネーションを見ているだけで、昔を想い出して なぜか安心するんです。 Hi
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