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今どきモノ好きにも 自作無線機での運用と、旧い無線機のレストアを中心に アマチュア無線を楽しんでいます。

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●部品取り TS-511 復活 1.電源編

2015年 02月13日 12:30 (金)

TS-511S のところで書いた様に、高校生で開局したときの最初のHFリグは、トリオ TS-511XN でした。 ところが TS-520 が発売されると TS-511XN を売ってしまい、TS-520X に買い換えたことを 後々ずうっと後悔していました。

JG1TSG 下野氏より、 TS-511S を譲り受けた際に オマケで 付けていただいた 部品取り用の TS-511D をしばらくの間 放置していましたが、その後 どうしようかと 考え出しました。 TS-511S より TS-511XN に近いモデルであるし、外観や機構に欠損や損傷が無いので、このまま 部品取りや 自作のベースにするのも 勿体無いと思い始め、自分の思い入れが強い TS-511 を何とか復活再生出来ないものかと 考える様になりました。

511_front01_550.jpg


そのときの状態は下記です。
1.電源 PS-511D が無い
2.送信ドライバの真空管が一本抜けている
3.IFTのコアが一本抜けている
目視では以上でした。
あとは、電源を入れて見ないと分かりません。
1.の電源が無いことは致命的で、それ以外は何とかなるので 先ず電源を検討しました。

電源の検討案
A.電源を新たに製作する案
 ・これは労力と費用対効果を考えると、はなから やる気はありません。
B.中古の PS-511D をオークションで探す案
 ・オークションを見ると、本体とペアでしか入手は無理と判断しました。
C.TS-511S の電源 PS-511S を共用で使う案
 ・これが一番効率が良い。 共用可能か否か先ず調査を行う。
方針決定
C案の調査をして、駄目であれば再生を諦める。
全ては調査結果次第ということになりました。

TS-511S の電源には、モデル名が PS-511S と 印刷されており、手元に残してあった当時の国内向けカタログには、PS-511X と PS-511D しか掲載されていないため仕様確認が出来ず、判断出来ませんでした。   

     511S_PS_450.jpg


TS-511D 用電源 PS-511D の調査
カタログを見ると、PS-511D 定格に電圧表記がありました。
2次側 出力電圧 DC -90V
        DC 150V
        DC 190V
        DC 300V
        DC 900V
        AC 12.6V
        AC 12.6V
   消費電力 最大350W とあります。

web で調べた TS-511S の不鮮明な 回路図から、何とか 各部の電圧値を読み、上記電圧と一致したので 「ホッ」 としたところで カタログを 何気に見ると、PS-511D の概要説明に 「TS-511S,TS-511DN 用電源ユニットを内蔵...」 と出ているではありませんか。 共通に使えるということは、手元にある TS-511S の電源 PS-511S でも使える、ということになります。 これで、電源は C案で 進めることと なりました。

最初から良く見ていれば、無駄な作業をしなくても済んだのに、と 仕事でも たまに思うことを感じました。 Hi 

次に、共用するには 切り換えをどうするか、案を検討しました。
A.スイッチBOXを作り 切り換える案
 ・電源ON時に間違えて切り換えたとき、挙動が不安。
 ・ワンアクションは便利だが、頻繁に切り換えないので必要性と費用対効果で断念。
B.本体への電源ケーブルを差し替え 切り換える案
 ・コネクタは本体の背面にあるので、一々 背面に手を回しての差し替えは面倒。
C.電源ケーブルの中間に中継コネクタを設け 差し替え 切り換える案
 ・低コストで済む。
 ・ワンアクションでは無いが、差し替えは簡単。
以上より、接続は C案 で進めることにしました。

コネクタ ケーブルの製作
取り扱う電圧で一番高いのが、FINALのプレート電圧 DC 900V なので、コネクタとケーブルの選定は、” 耐圧 DC 900V 以上 ” がネックとなります。

コネクタ選定
探しても 大型で高価な物しか見つかりませんでした。
悩んだあげくに選定したのは AMP(現 タイコエレクトロニクス)製ダイナミックコネクタ D3100 シリーズです。 しかし、定格電圧 AC/DC 250V なので、真面目にピン間をつめて配線すると耐圧を超えてしまいます。 900V の配線は GND と -90V から、コンタクトピンを 3ピン分以上離して、また 300V から 2ピン分の空間を空けて配線することで、250V× (2+1) + 300V = 750V + 300V = 1,050V の耐圧を確保できる計算になります。

ケーブル選定
これまた 悩みに悩みました。
耐圧 900V 以上のケーブルは オヤイデ電気にも無く、相談したところ 特注なら出来るとのこと。 脳裏を横切ったのは、最小単位 100m 以上とか言われそうなので サッサと 退散しました。 帰りの電車で 考えに考え抜いて、” ポン!” と出た答えが、何のことは無かった。 いつも使っている DMM (ディジタル・マルチ・メーター) のテストリードに確か” 1000V ” と記されていた様な記憶を思い起こしました。 家に着くと早速シャックに入り、FLUKE のテストリードのつけ根に ” 1000V ” とあるのを確認しました。
材質はシリコンのケーブルなので物質的にも安定なので安心です。

       FLUKE_lead01_400.jpg


というわけで赤いテストリードを躊躇しながらも切り、コネクタピンを圧着して、他の線と一緒にスパイラルで巻きました。

TS-511S と TS-511D 本体側のコネクタ
他の配線から離れている 赤い太い配線が、シリコンのテストリードです。

511_con01_270.jpg 511_con02_270.jpg


PS-511S 電源側の相手コネクタ

511_con03_550.jpg


511_con04_350.jpg 511_con05_270.jpg

TS-511S と TS-511D のコネクタを並べて配置   511S に接続したところ
900V のピンだけ距離を離してある        左に差し替えれば 511D に切換わる


以上で電源の接続準備は終わりましたので、電源投入前に その他の準備をします。
送信ドライバ 12BY7A が抜けていたので 差します。

511_DRV1_400.jpg


真空管のシールド ケースも欠品していましたが、TS-510 のジャンク品を被せました。
FINAL も含め 全部の真空管を抜き、ワイヤブラシで片っ端から電極を磨きました。

511_DRV2_400.jpg


これで電源を入れる準備が全て整いました。
さて、いよいよ電源を入れて、内部のリペア,メンテに入ります。
次回へ
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